クイニーアマンは、フランスブルターニュ地方の伝統的な焼き菓子です。
サクッとした香ばしい表面に、スイートなカラメルとバターの芳醇なあじわい。
そんなクイニーアマンですが、実は「パン屋さんの失敗から生まれたパン」なのです。
今回は、クイニーアマンの歴史について紹介します。
バターを使ったお菓子
クイニーアマンという名前ですが、実はフランス語ではありません。
フランスのブルターニュ地方に伝わる言語「ブルターニュ語」が語源でした。
- クイニー(Kouign)=お菓子、ケーキ(フランス語:Gâteau)
- アマン(Amann)=バター(フランス語:Beurre)
と言うことで、バターを使ったお菓子・ケーキですね。
失敗から誕生したクイニーアマン
1860年、ブルターニュ地方では小麦粉が不足し、バターの方が安く豊富にありました。
そんな状況の中で、パン屋のイヴ=ルネ・スコルディア(Yves-René Scordia)さんが「小麦粉400g、バター300g、砂糖300g」という、通常よりバター多すぎな配分のパン生地を作った所、パン生地としては失敗。
しかし、「捨てるのはもったいない!」ということで、そのまま「生地をのばす、練る」を何度も繰り返し、バターと生地を馴染ませて焼いてみたところ、とても美味しいパンが誕生したのです。
これが世界初の、クイニーアマンとなりました。
「失敗は成功のもと」とは、まさにこの事。
これがクイニーアマン誕生の歴史です。