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揚げパンの歴史について

2023年 8月 15日  2021年 9月 16日

揚げパンの歴史について

揚げパンの歴史について

「揚げパン」とは、コッペパンを油で揚げたパンのことです。

甘くて美味しいですよね。

そんな揚げパンですが、どういった経緯で、いつ頃できたのでしょうか。

今回は、揚げパンの歴史について解説します。


病気で休んだ子の為に生まれたパン

終戦から9年後の昭和29年。

まだ戦後に生きる子供たちにとって、食の厳しい時代が続いていました。

栄養価の高い食べ物・美味しい食べ物が少なかったのです。

そんな戦後の日本で育ってきた小学生にとって、給食のパンは生きていく為に貴重な栄養源でした。

給食があったことで、救われた命がいくつもあったと思います。

その為、「欠席した子供のためにパンを届けてあげる」というシステムが日常化されていたのです。

しかし、せっかく届けても、給食のコッペパンは乾燥しやすく、すぐにカチカチに固くなってしまいました。

そこで、大田区嶺町小学校の給食担当だった篠原さんは、乾燥対策としてパンを油で揚げるアイデアを思いつきました。

揚げたあと、さらに砂糖をまぶすことで、パンの表面の乾燥を防ぐことができたのです。

これが揚げパンのできたきっかけです。

学校を欠席した子にも美味しいパンを届けたい。

揚げパンはそんな優しい想いから、生まれたパンなのでした。