フレンチトーストは、老舗ホテル・外食チェーンでも提供されており、自宅でお手軽に作ることができるということでも人気の食べ物です。
そんなフレンチトーストですが、どのような歴史があるのでしょうか?
フレンチトーストの歴史
フレンチトーストの歴史は、古代ローマ帝国まで遡ります。
4世紀終わりから5世紀初めにかけて編集されていた料理書「アビキウス」の中で、「アリテル・ドゥルキア」と言う、パンを牛乳に浸して作る「もう一つの甘い料理」として紹介されています。
料理書アビキウスの中では鶏卵に浸すという行程には触れられていませんが、フレンチトーストの起源としては、4世紀とする説が有力視されています。
「フレンチトースト」と名付けられたのは、1724年、ニューヨーク州オールバニの酒屋店主、ジョーゼフ・フレンチが命名されたと言われていますが、第一次世界大戦のアメリカ軍ではほぼ同様の製法のものが「ミルクトースト」と呼ばれていたこともあり、名付けの起源は不明とされています。
フランスにおけるフレンチトースト
上述の通り、「フレンチトースト」とフランスは全く関係がありません。
名前を聞くと、フランスが起源なのではないかと思いがちですが、実は全く関係ありません。
それどころか、フランスではフレンチトーストは好んで食べられていないとのことです。
そもそも、日本で食べられているフレンチトーストは海外では食べられていません。
フレンチトーストという名前でもなく、似たような調理法であるものの、それぞれの国で様々な食べられ方がされています。
つまり「フレンチトースト」と呼ばれるものは、近年では日本オリジナルの味と言っても過言ではないでしょう。