ソフトクッキーとケーキの間のような食感でチョコレートの濃厚な味が楽しめるブラウニーは、バレンタインデーの特集でもよくお見かけする人気のお菓子の一つ。
日持ちがする為、スイーツ系ギフトセットに入っていたり、コンビニでお手軽サイズが100円位で買えたりと、身近なお菓子です。
そんなブラウニーですが、ガトーショコラと何が違うのでしょうか。
今回は、ブラウニーとガトーショコラの違いについて解説します。
ブラウニーとは?ガトーショコラとは?
ブラウニーとは
ブラウニーはアメリカで親しまれている、平たい形をした重めの食感の焼き菓子のことを言います。
あえてチョコレートブラウニーという呼び方をされることもありますが、本来「ブラウニー」だけでもチョコレートもしくはココアパウダーを使用しているお菓子を指す言葉です。
ブラウニー(brownie)という呼び名も、チョコレートを加えたことで生地が「brown(茶色)」になっていることが語源だと言われています。
この為、単にブラウニーと言った場合、茶色いチョコレートブラウニーのことを指すのが一般的です。
ブラウニーは、アメリカの家庭で親しまれるホームメイドスイーツとして知られています。
ガトーショコラとは
「ガトー」はケーキを、「ショコラ」はチョコレートを指すフランス語です。
固有のチョコレートケーキを指す場合もありますが、その他のチョコレートケーキを含めた全体を指す言葉としても用いられることがあります。
ブラウニーとガトーショコラの材料・作り方
ブラウニーの材料と作り方
ブラウニーの材料は、「チョコレート」、「バター」、「卵」、「砂糖」、「小麦粉」、「ベーキングパウダー」、「ココアパウダー」、「くるみ」等です。
すべての材料を順に混ぜて焼くだけで、ガトーショコラと違って卵も卵黄・卵白に分ける必要はなく、全卵のままで大丈夫です。
ベーキングパウダーを使う為、膨らみも均一になります。
食感はクッキーとケーキの中間のようで、しっとり、サクサクっとした仕上がりです。
角形で焼いて、さいの目状にカットするのが定番。
なお、くるみ以外にも、ダイス状のチョコレートやレーズン等、好みに応じて具材をアレンジしてもよい。
ガトーショコラの材料と作り方
ガトーショコラの材料は、「チョコレート」、「バター」、「卵」、「砂糖」、「小麦粉」です。
ポイントは2つあります。
1つ目は、カカオ分が多めのチョコレートをたっぷりと使用すること。
2つ目は、卵を卵黄・卵白に分け、卵白はしっかりと泡立ててメレンゲ状にすることです。
このメレンゲが、生地の膨らみをアシストする役目を担っています。
焼き上がりはふっくらとしていますが、時間が経つとややしぼんで、よりしっとりとした舌触りになります。
ブラウニーとガトーショコラの違い
使用する粉の量
ブラウニーはベーキングパウダーで生地を膨らませるので、小麦粉の量はガトーショコラに比べると格段に多いです。
それに対して、ガトーショコラは、メレンゲの力で生地を膨らませる為、使用する粉の量はかなり少なめになります。
この違いにより、仕上がりの食感も異なります。
ガトーショコラはしっとりとして口溶けがよく、ブラウニーは目が詰まっており、ねっとりとしたイメージ。
卵の使い方
ブラウニーは、全卵のまま溶いて使用します。
対して、ガトーショコラは、卵を卵黄・卵白に分けて作るレシピが王道です。
また、ガトーショコラは卵を泡立てますが、ブラウニーは卵を溶くだけでよいという違いがあります。
具材の有無
基本、ガトーショコラに具材を入れることはありません。
対して、ブラウニーは、くるみが入っているのがデフォルトです。
さらに、クランチチョコレートやレーズン、ダークチェリー等を加えてバリエーションをつけたり、ファッジ等のトッピングが施されることも多いです。
まとめ
味わいとしては、ガトーショコラの方が総じて濃厚で、ブラウニーの方が軽く食べられるイメージです。
ただ、レシピによっては、よりしっとりと仕上げるブラウニーもあります。
手作りする場合、好みに合わせてレシピを選ぶとよいでしょう。