「りんご」は、美容・ダイエット・健康に良いと、しばしば話題になります。
りんごには体に良い成分がぎゅっと詰まっていますが、今回は、そんな「りんご」について解説していきたいと思います。
「りんご」の栄養と効果
まずは、りんごに含まれている栄養成分を確認していきます。
代表的な成分には次の通りです。
- カリウム
- ビタミンC
- 食物繊維
- りんごポリフェノール
いずれも美容・健康に敏感な方なら既にご存知かもしれませんね。
また、効果・効能は以下の通りです。
1 | 体調不良の予防 |
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2 | 美容効果 |
3 | ダイエット効果 |
体調不良の予防
古くから「りんごがあれば医者いらず」「りんごが赤くなると医者が青くなる」などといわれています。
これ程りんごが健康に良いといわれているのは、エピカテキンやケルセチンといった数多くのポリフェノールが含まれているからです。
ポリフェノールには、抗酸化作用があることが知られており、体が酸化するのを防いでくれます。
体の酸化は、疲労とも関係している他、体にとって良いものではありません。
その上、りんごにはクエン酸も含まれている為、疲労回復にもぴったりです。
加えて、りんごには、水溶性食物繊維であるペクチンも豊富に含まれており、便をやわらかくする働きがあります。
また、ペクチンは腸内細菌が生活しやすい環境を整える働きもある為、腸内環境が気になる方や便秘の方に、うってつけです。
ペクチンは、消化吸収を助けてくれたり、胃粘膜を守ってくれたりする働きもある為、風邪のときに食べる方も多いと思います。
美容効果
りんごはお肌にも良い食べ物なのです。
メラニン色素の生成を抑える働きのある「ビタミンC」、抗酸化作用を持つ「りんごポリフェノール」や「β-カロテン」等が含まれています。
シミ・そばかすは体が酸化することによりできる為、抗酸化作用のある成分は美肌・美白にも良いのです。
体の酸化は、老化とも深く関係している為、老化対策にも良いと言われています。
体内の水分バランスに関与しているカリウムも含まれていることから、むくみが気になる方にもオススメです。
夕方になると足がパンパンになりやすい方は、是非りんごを取り入れてみて下さい。
加えて、驚くべきことに、りんごには口臭の予防も期待されており、ニンニク料理の後に、りんごを食べる習慣がある方もいらっしゃるそうです。
ダイエット効果
一時、「りんごダイエット」が流行したこともあるように、りんごはダイエット効果があります。
「りんご1個」あたり「約140kcal」程しかない為、おやつをりんごに変えるだけでもカロリー摂取量を減らすことができます。
また、ある研究結果によると、BMIが25以上の女性に1日3回りんごを食べてもらったところ、体重が減少したことが分かっています。
ダイエットといえば便秘に悩む方も多いと思いますが、そのような方にもりんごがオススメです。
加えて、水溶性食物繊維の「ペクチン」が含まれていることから、りんごは腸内環境が気になる方にも良いとされています。
ダイエットのサポート役として、りんごはとても優秀なのですね。
なお、ペクチンは、コレステロールの値にも影響することが分かっています。
悪玉コレステロールの値を低下させ、逆に善玉コレステロールの値を増やしてくれるのです。
「りんご」の効果的な食べ方
食べ方によって、同じりんごでも摂取できる成分が変わります。
工夫して食べましょう。
皮をむかずに生で食べる
りんごが持つ健康・美容に良い成分の多くは、「実」ではなく「皮」に含まれています。
特に、腸内環境を整える働きのある「ペクチン」は皮に多く含まれている為、お腹の調子が気になる場合、りんごの皮も一緒に食べましょう。
そうは言っても、りんごの皮が苦手な方もいらっしゃると思います。
そのような時は、「りんご」をすりおろして食べるのがオススメです。
すりおろした「りんご」をヨーグルトに混ぜて食べても良いでしょう。
中には「りんご」の皮を食べること自体に抵抗があるという人もいると思います。
皮のベタつきを、りんごのツヤを出すためのワックスと勘違いしている方もいますが、あのベタつきはワックス・農薬ではなく、りんご自身が新鮮さを保つために分泌しているものです。
その為、皮ごと食べても問題はありません。
もちろん食べる前に水洗いをする必要はありますが、神経質になる必要はないでしょう。
また、丸かじりすることで歯肉が丈夫になり、噛むことにより、唾液の分泌もよくなる為、虫歯・歯肉炎などのケアも期待できます。
丸かじりするのが難しい場合、りんごを横に輪切りにすると食べやすくなりますよ。
焼いて食べる
今回のアップルケーキのレシピでも、りんごを炒めましたが、そもそも「りんごを加熱するのってどうなの?」と思う人もいらっしゃるでしょう。
なんとなく、生で食べた方が身体に良さそうな気がしますし。
しかし、りんごの美肌効果を期待したいなら、加熱して食べるのがオススメです。
りんごを加熱することにより、生の状態よりペクチンの量が6~9倍になることがわかっています。
腸内環境が気になる方にとって、最も効果的な食べ方です。
また、エイジングケアに欠かせない抗酸化作用も8~9倍に上昇します。
加えて、一般的には、熱に弱いと言われているビタミンCですが、りんごのビタミンCは熱にも強いです。
ジャムやアップルパイ、焼きりんご等、古くから親しまれてきたスイーツは、甘くて美味しいだけではなく、りんごの栄養もパワーアップさせる調理方法が生かされている、ということですね。
「りんご」の保存方法
りんごの保存方法としては基本は「冷蔵保存」になります。
暖かい部屋ではリンゴ自体の呼吸が活発になる為、美味しさが長持ちしません。
また、りんごは乾燥を嫌います。
水分が抜け、乾燥すると美味しくなくなります。
褐色に変色しやすくなるので、出来るだけ冷蔵庫の「野菜室」で水分を保つことができるように保存して下さい。
りんごは収穫後も生きており、呼吸をしているので、その間、栄養成分が減ってしまいます。
冷蔵保存で冷やすことで呼吸の量が少なくなり、美味しさが持続できる、ということですね。
美味しい「りんご」の見分け方
美味しい「りんご」を見分ける為に、次の点に注意しましょう。
1 | ツルが太くて、みずみずしいもの |
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2 | 手で持ってみて、しっかりと重量感のあるもの |
3 | 形が整っていて、全体に色まわりが良いもの |
4 | 甘い香りがするもの |