スイートポテトに塗る卵黄の代用品について
スイートポテトの仕上げに卵黄を塗り、「つや出し」をします。
焼き上がりに美しい艶がついていると、とても美味しそうに見えます。
やはり見た目が全然ちがいますよね。
そんな「つや出し」に欠かせない卵黄ですが、必要な時に「卵黄を切らしてしまった」と困ること、ありませんか?
ちなみに、私はあります。
「やばい!卵黄がない。どうしよう」と。
そんな時、卵黄の代用できるものを知っておくと便利ですよ。
ということで、今回はスイートポテトに塗る卵黄の代用品を紹介していきます。
参考になれば幸いです。
なお、代用するものによっては、味や風味が若干変わることがありますので、好みに合わせて調整して下さい。
牛乳
牛乳には、タンパク質、脂質、炭水化物が含まれており、この脂質の働きにより、つや出しができます。
牛乳はすぐに手に入る為、代用品としてオススメで、使い方はハケに適量の牛乳を浸しサッと塗るだけです。
卵黄と比べ、サラサラとしているので表面に浸透する感じはありますが、塗りすぎてもビチャビチャになってしまいます。
様子を見ながら適量を塗りましょう。
焼き上がりは、少しくすんだような艶になります。
味に関しては、あまり元の味と変わらず、ほんのりミルクの甘い風味がプラスされます。
卵白
もし、卵白だけが余っている場合、ぜひ使ってみて下さい。
卵白に含まれるタンパク質は加熱することで薄い膜状になり、これが照りとなって表面に出る為、綺麗につやがでます。
なお、少量の塩を加えることでコシが切れ、扱いやすくなります。
泡立てないようによく混ぜ、まんべんなく塗り、厚塗りにならないように注意してください。
卵黄のように色素をつける働きは持っていませんが、つやを出すだけなら、卵白のみでも可能です。
ちなみに、「卵白のみ」でなく、「全卵」でも代用できます。
この場合、卵黄だけに比べ、優しい艶になりますよ。
マヨネーズ
マヨネーズには、卵黄(もしくは全卵)と植物油が含まれています。
卵黄と植物油の相乗効果により、スイートポテトの表面に塗ると、卵黄に近い色合いで綺麗なつやがつきます。
ただし、注意点として、マヨネーズの風味がふんわりと香ります。
その為、マヨネーズの臭いが苦手な方は、やめておきましょう。
お惣菜向けの具材を使ったパイやスイートポテトにはマヨネーズの香りは相性が抜群です。
塗り方は、焼く前にハケやバターナイフで少量を塗り伸ばしましょう。
ハチミツ
ハチミツは、約80%の糖質と約20%の水分、その他にビタミン、ミネラル、タンパク質などからできています。
ハチミツの糖質は白砂糖の主成分である「ショ糖」ではなく、「ブドウ糖(グルコース)」と「果糖(フルクトース)」でできており、この糖質とタンパク質と水分の働きで、トロッとした質感になり、スイートポテトのつや出しにも効果を発揮します。
塗り方は、ハチミツをそのまま塗るのも良いですが、ダイレクトな甘みよりも、うっすらと足したい場合は、水で薄めてから塗りましょう。
ハチミツを塗ることで、ほんのりハチミツの香りがプラスされると共に、甘さも増します。
好みに応じて、調整して下さい。
なお、糖分が多く、焦げ目がつきやすい為、塗りすぎ・焼きすぎに注意しましょう。
バター(マーガリン)
バターやマーガリンには、多くの脂質と、その他にタンパク質、炭水化物が含まれています。
「バター」は牛乳の脂肪分だけでできており、「マーガリン」は植物性の脂肪分に乳製品や乳化剤、着色料が加わってできています。
どちらも、成分に含まれる脂肪分とタンパク質が熱により照りのある膜に変わり、つや出しの働きをするのですね。
バターもマーガリンも風味があり、スイートポテトに香ばしく甘い食欲をそそるような良い香りを足してくれるのでオススメです。
代用する際は、焼く前に塗っても、焼いた後に塗っても大丈夫です。
ただし、塗るときは固形のまま塗ると、伸ばすときにスイートポテトの表面の生地が押されて、よれてしまう為、電子レンジや鍋などで少し溶かし、柔らかくしてから塗りましょう。
豆乳
豆乳は、大豆を主成分とした植物性のタンパク質と、卵黄にも含まれるレシチン、イソフラボン、オリゴ糖などの成分でできています。
つや出しには「無調整豆乳」、「調整豆乳」、どちらでも代用できますが、調整豆乳のほうが油脂や砂糖が含まれている分、やや艶が多くつきます。
無調整豆乳 | 豆乳と水でのみ |
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調整豆乳 | 豆乳に砂糖、塩、油脂、香料などを加えたもの |
豆乳は牛乳に比べると、わずかにタンパク質の含有量は多く、脂質は少ない為、つや出しは牛乳よりも効果があります。
塗り方は、そのままの状態でスイートポテトを焼く前にハケでまんべんなく塗りましょう。